六本木ヒルズの大人の部活動“ヒルズブ”

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六本木ヒルズにヒルズブという“部活動”があるのを知っているだろうか?

先週末にその3周年イベントがあったので、顔を出してきた。

ヒルズ部

ググってみたら、こんな記事を発見。

六本木ヒルズで部活「ヒルズブ!」-サバゲー部・サルサ部などに100人以上参加

そのパーティーの賑わいを見る限り、関わってる人は200-300人位いるんじゃないだろうか?

大人たちが「部活」という名のもと、色々活発に動いており、部数も色々増加しているようだ。

サルサ部・英語部・ビール部・ワイン部・着物部・サバゲー部・バスケ部・チャリ部・マラソン部・その他諸々、たくさんの部活があり、ハードコアな活動からゆるいものまで本当に幅広い。

ヒルズブ!(ヒルズコミュニティ活性化委員会)

 

私は六本木ヒルズに住んでいる訳でも働いている訳でもないが、この活動に熱心な友人のおかげで何かと顔を出している。

そんな私もフラッシュモブがやってみたくて、ヒルズブでフラッシュモ部活動をやってみたり。

この映像は去年プロバスケの試合のハーフタイムでやった、フラッシュモブの様子。

今思い出しても、これは最高に気持ち良かった!

 

今週はヒルズブの「朝英語の会」に参加。

ヒルズブは色々な“部活”があるけど、英語は朝活で、部活時間が出社前の7:30スタートと早朝。

私はどちらかというと、夜型人間だ。

なのでこれにたまに参加して早朝から優雅にコーヒーをそそると、自分に勝った気になれる。

いい1日のスタートのサインだ。

 

朝英語の会もこんな記事があった。

どうでもいいけど、英語は「会」で、「部」がついていないんだね。

英語を話す習慣が身につく ヒルズブ!主催「朝英語の会」

 

こういった活動が面白いのは、それぞれの部活が単独で存在するのではなく、それをまとめるざっくりコンセプト「ヒルズブ」があるということだ。

色んな世代や業種の人がいて面白いが、こういう場は、家庭か職場か、の高度経済成長期と比較すれば、新しい潮流。

社会学でよく言われる弱いつながりの場であり、サードプレイス的な機能を果たしているのだ。

社会学における「弱い紐帯の強み」”The strength of weak ties” 説はグラノヴェッターの名を高からしめた。この説は、緊密な社会的繋がり、例えば親友や核家族は力を行使するには適当だが、密なネットワークは高度に冗長な情報を持つため、探索にはほとんど無用であるとするものである。一方、弱いつながり、即ち単なる知り合い関係では情報の冗長性がはるかに低いため、探索には極めて有効である。しばしば情報は力よりも重要であるから、個人が発展していく(求職等)には弱い繋がりの方が家族や友人関係よりはるかに重要となる。

この説は1970年、ハーバード大学の博士課程在籍中に行われた調査に基づく。282人のホワイトカラー労働者を無作為に抽出し、現在の職を得た方法を調べたところ、よく知っている人より、どちらかといえば繋がりの薄い人から聞いた情報を元にしていたことが判ったのである。これは「よく知っている」人同志は同一の情報を共有することが多く、そこから新しい情報が得られる可能性は少ないが、「あまり知らない」人は自分の知らない新情報をもたらしてくれる可能性が高いからだと考えられた。このような「あまり知らない」間柄を「弱い紐帯」と呼び、その重要性を明らかにしたのがグラノヴェッターの功績である。

(参照 wikipedia  マーク・グラノヴェッターより

『ザ・グレート・グッド・プレイス』という著書で アメリカの社会学者レイ・オルデンバーグは、サード・プレイスが、現代社会において重要であること、その場所に対する特別な思いなどを論じている。 オルデンバーグは、“ファースト・プレイス”をその人の自宅で生活を営む場所、“セカンド・プレイス”は職場、おそらくその人が最も長く時間を過ごす場所。そして、“サード・プレイス”はコミュニティライフの“アンカー”ともなるべきところで、より創造的な交流が生まれる場所。あらゆる社会は既に非公式の出会いの場所を備えていて、意図的に、現在の社会的ニーズに重要なそれらを追及している。 オルデンバーグは、以下のような場所を真のサード・プレイスの特徴を備えているという。

  • 無料あるいは安い
  • 食事や飲料が提供されている
  • アクセスがしやすい、歩いていけるような場所
  • 習慣的に集まってくる
  • フレンドリーで心地良い
  • 古い友人も新しい友人も見つかるようなところ

(参照 wikipedia サード・プレイス

私はそこまで深く関わっている訳ではないが、こういう弱いつながり(weak tie)でこそ、新しい仕事やカップルが生まれたりしていることだろう。

「仕事もプライベートもお互いを全く知らない他人」と会う機会は、意識しないとどんどん少なくなる。

職場と家庭とも別の、共通の趣味でつながるコミュニティとしてのヒルズブ。

フェイスブックなどのソーシャルメディアのおかげで、そんなゆるい関係が広く浅くつながりやすくなっている。

職場でも家庭でも猛烈に頑張っている人達には、楽しくてゆるい活動の場も必要ということだろう。

 

アリヴェデルチッ!