「子どもを億万長者にしたければプログラミングの基礎を教えなさい」
子どものプログラミングに関する本
●評価
全体評価:3
(1,2,3-,3,3+,4,5の7段階評価)
内容:3
読みやすさ:2
コメント:具体的なプログラミングのワークショップ・教室やおもちゃ、プログラミング教育の潮流を知りたい人には参考になる本。
(2015年発行、松林弘治著 メディアファクトリー)
・本を読んで取り入れたいと思ったアクション
紹介されているサイトやワークショップは検討してみたいと思った。
・本のポイント
(太字は私が勝手に引いた強調)
・プログラミング教育では、アメリカはCode.orgが注目されている。アップルはHour of Code、マイクロソフトはMicrosoft Imagineという入門サイトをオープン。イギリスでは2014年から5歳以上を対象に全ての学校でプログラミング教育を行う。フィンランドも2016年から小学生のプログラミング授業の必修化が決定。日本では2012年から「プログラムによる計測・制御」が必修化。日本では文科省初のプログラミンや、電子情報技術産業協会のある御ロジックなども、おすすめ。
・プログラミングの面白い点が唯一の正解がない世界。プログラミング教育のメリットは、物事の仕組みをより深く考えるきっかけになる、論理的・創造的に考える訓練、世界を別の視点に捉える機会。
●感想あれこれ
タイトルがすごい。プログラミングができて、ごく一部の億万長者になった人がいるという理由で、このネーミング。そこをともかくとしても、そもそも「プログラミング教育の目的が金」という趣旨のタイトルは、どうなのだろうか。本を読めばプログラミング教育の目的が、必ずしも金儲けではなく、まっとうなことが書かれているだけに、このタイトルは残念としか言えない。
2015年の発売時の情報ではあるが、具体的なプログラミングのワークショップや教室・おもちゃなどの話も豊富なので、そういった情報を求めている人にはオススメ。簡単なプログラミングやアルゴリズムの説明もあり。
アリヴェデルチッ!