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「5歳までにやっておきたい本当にかしこい脳の育て方」

脳科学者・茂木さんの子育て本

●評価
全体評価:3
1,2,3-,3,3+,4,57段階評価

内容:3

読みやすさ:3

コメント:5歳までが大事だよ。その間に新しいこと、ワクワクすることをどんどん体験させよう、という本。

(2017年発行、茂木健一郎著 日本実業出版社)

・本を読んで取り入れたいと思ったアクション

・これまで経験したことのない初めてのこと、不確実なことをワクワクドキドキしながら体験すること

 

・本のポイント

(太字は私が勝手に引いた強調)

・5歳までは脳の土台作りをしっかりやるべき。脳は3歳までに80%が完成し、5・6歳頃には基礎が完成。5歳までの乳幼児教育が人生で最も重要で、その間にできるだけドーパミンを出せるようにする。ドーパミンは脳内の神経伝達物質で、うれしいことや楽しいことがあると分泌されることから、脳内報酬と呼ばれる。

・本当にかしこい子は、学びたいことを自分でみつけて熱中できる子。5歳までに熱中できることを見つけて、体験させてあげる。子どもの学びたい欲求は経済状況ではなく、まわりの大人からの影響が大きく、家庭の経済格差は関係ない。関係があるのは両親の考え方や行動習慣の差。スマホやタブレットばかりみているのは、他に面白いものがないから観ている場合がほとんど。子どもの脳はいつも「いまここ」に集中して精一杯生きている。好奇心を育てるために、図鑑は0歳からいい。

・0-5歳はホームスクーリングに最適。ポイントは親が教えながら、1対1で向き合うこと。両親がこどもにどれだけ時間をかけられるかが、0-5歳の子育てには重要。

・遊びの中でどこまでドーパミンを出せるか。これまで経験したことのない初めてのこと、不確実なことをワクワクドキドキしながら体験すること。お絵かきは空間認識能力や表現力、想像力を鍛える遊び。できたという成功体験をさせる。子どものやりたいようにやらせて、好奇心を育てる。笑顔でやさしい口調でたくさん話しかける、スキンシップたくさんで五感を育てる。パフォーマンス力を鍛えるドラマ・エデュケーション。人前で何かを演じたりすること。インプットだけでなく、アウトプットもする。

・男の子はスポーツ、女の子はごっこ遊びでかしこくなる。一方で男女差より個体差をしっかりみる。子育てに正解も絶対もない。何も成長ないように見えるサイレント・ピリオドの期間も、子どもの脳の神経細胞はしっかりとつなぎ変わっている。ものを隠して探させる、「かくしっこ」ゲームは3,4歳にはいい。また自由に子どもに想像させる「ごっこ遊び」

・親がほめると他人がほめるよりドーパミンの分泌がたかまる。一定の条件によってほめる条件付ほめと、存在自体を受け止めてほめる無条件ほめ、の両方が大事。親は子どもの名コーチ、ほめるエキスパートを目指す。

・食べるだけでドーパミンが分泌される。離乳食が始まり次第、できるだけ素材そのものの味を感じさせる。

自分で何かを選んで決める、という習慣づけが子どもの脳を発達させ、ドーパミンをつくるサイクルづくりにつながる。子どものうちから徹底的に自分の意志で選んで決めるトレーニングをしておくべき。自由度の高い遊びが脳をぐんぐん成長させる。テレビゲームは最も自由度が低い。積木やレゴブロックは自由度が高い。新しいおもちゃはまず飽きるまで遊ばせて、そのあとに両親も参加して、そのおもちゃで別の遊び方も工夫してみる。

・ちょっと年上の子達と遊ばせると、脳はぐんぐん育つ。同じDVDより、違うDVDをたくさんと、新しさの分だけ脳は成長の階段を上る。3歳までは家庭において子どもを育てた方がいいという、3歳児神話は脳科学的に信じる根拠がない。

・親のひざの上に座らせると、心のよりどころがあるので、安心して色々なことを探索できる。親は環境を整えるだけで、条件が整えば、子どもは勝手に学べる才能を持っている。「なぜ?」と聞かれたら、答えたり調べたり、「なぜ好きなの?」「なぜ興味があるの」と聞くなど、好奇心を刺激する。なんでも自分で選ばせ、やってみたいを邪魔しない。「やっちゃだめ」はだめ。

・両親がいつも笑顔でいれば、子どもも笑顔になる。大げさなくらいの笑顔を心がけよう。

 

●感想あれこれ

一言でいうと、「5歳までがとても大事で、その間にたくさんの新しいワクワク経験をさせよう」ということ。

育てたい子どものイメージとして、「本当にかしこい子は、学びたいことを自分でみつけて熱中できる子」という方向性に共感。

パフォーマンス力を育てるgleeのようなドラマエデュケーション、ごっこあそび、かくしっこ、などは具体的なアドバイスとして参考になるか。

アリヴェデルチッ!

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