Pocket

「子どもの脳を伸ばす「しつけ」 怒る前に何をするか、「考える子」が育つ親の行動パターン」

精神科医師と児童青年心理療法士の共著

●評価
全体評価:3+
1,2,3-,3,3+,4,57段階評価

内容:3

読みやすさ:3

コメント:キレたくない親と子どものための本。ついつい感情的に怒ってしまう親、子どものかんしゃくにどう対応するか迷う親にオススメ。

(2016年発行、ダニエル・シーゲル/ティナ・ブライソン著 大和書房)

 

・本を読んで取り入れたいと思ったアクション

・どなる前に3つの質問を問う。なぜ子どもはこんなことをしたのか、今ここで何を教えたいか、どう教えるのがいいか。

・子どもが混乱したときは、他の人の身になって考えるように促す。他の人の気持ちや経験を考える練習をたくさんする程、思いやりのある子になる。

・反射的にダメといわない。条件付「いいよ」を使う。

・子どもが最悪のふるまいをしたときも、いや特に最悪のふるまいをしたときこそ、無条件の愛を与えて側にいることが親の仕事。

 

・本のポイント

(太字は私が勝手に引いた強調)

・しつけは教えることであり、罰することではない。目的は2つで、1つは短期的なその場をおさめるためのもの、もう1つは将来子どもが判断できるように導くしつけ。子どもの最適な発達を促す方法は脳内につながりをつくること。親が使う言葉やとる行動で、子どもが新しい経験をすると、脳が変わり育成されていく。

・子どもに思い知らせたり罰するしつけは、脳を育てることにも、子どもの自発性を促すことにも逆効果。しつけ時にはどの位子どもを愛しているかしかり示す。悪さをするときは、親とのつながりを求めている時。しゃべり過ぎない、期待し過ぎない、行動の「なぜ」を見る、仲直りをする、どう言うかを考える、子どものしないとできないを混同しない、逃げ道をなくさない、自分の気分でしつけしない、他人の前で叱って恥をかかせない、自分に厳しくし過ぎないなど。

・かんしゃくを起こしている時の罰と教訓には効果がない。どなる前に3つの質問を問う。なぜ子どもはこんなことをしたのか、今ここで何を教えたいか、どう教えるのがいいか。

・たとえ親が優しく愛情深くても、子どもを叩くことは長い目でみて悪い結果。体罰を受けた子どもは、その瞬間親がどれほど怖いか憎いかだけを考えて、脳は混乱する。「タイムアウト」も子どもが1人ぼっちを思い知る拒絶の経験で、学び得るものはない。

・子どもの脳は建設中の家のようなもので、変わっていく。子どもの視点と発達段階、本当にできることを理解するように努力する。ピアノを習う子どもの脳は、習わない子どもの脳と比べて、自分の体を周りのものと関連付けて理解できるようになる。親子がやりとりをする度に、つながりは脳を伸ばし育てる。

・子どもが混乱したときは、他の人の身になって考えるように促す。他の人の気持ちや経験を考える練習をたくさんする程、思いやりのある子になる。こうしなさいと命じるのではなく、どうすればいいかを自分で決めさせる。混乱時でも自分を抑える能力は、ルールをつくりそれを守ることができるように育てる。子どもがいうことを聞けるタイミングを見失わない。体にふれることで、子どもは心もゆるめる。いきなり説教をせずに、描写することからスタートする。

反射的にダメといわない。条件付「いいよ」を使う。「いいよ、もう1つお話を読もう・・・明日ね」

子どものかんしゃくは無視しない。耐える方法や、うまくあしらう方法ではなく、手助けを求める訴えとしてとらえる。子どもが混乱している時に、親はしゃべる過ぎないこと。「勝手にしない!」はNGで、「かんしゃくを起こして大暴れしていても、そばにいるよ。大丈夫。何があっても支えになる」など。しゃがんで子どもの目の高さより下から伝える。

・甘やかして何でも常に与えると、大切な教えを得る機会を失う。思い通りにならない難しい経験と折り合いをつける方法を身につけ、望みがかなうまで我慢する練習をする。感情的なつながりや関心、スキンシップや愛をいくら与えても、子どもを甘やかすことにはならない。それは甘やかすこと、わがままを許すこと、独立心を奪う、ヘリコプターペアレントではない。

・子どもが最悪のふるまいをしたときも、いや特に最悪のふるまいをしたときこそ、無条件の愛を与えて側にいることが親の仕事。

・色々な姿勢をとるだけで気持ちと一緒に世界の見え方が変わることもある。

 

●感想あれこれ

ついつい子どもに対して、キレたり感情がむき出しになってしまう親のために、心得やその対処法を書いた本。

色々なポーズをとると、世界の見え方が変わるなど、興味深い視点。あと図がないと説明しにくいのだが、手でつくる脳のモデルで、脳の1階2階という表現を使って、子どものかんしゃくを抑えるという方法も面白かった。

アリヴェデルチッ!

関連記事

子育て

本(31)「子どもをのばすアドラーの言葉」

「子どもをのばすアドラーの言葉」 アドラー心理学アプローチの子育て本。 続きを読む …

脳科学

本(28)「パパは脳研究者」

「パパは脳研究者」 脳研究者が自分の育児を例にとりながら、脳科学の子育 続きを読む …

脳科学

本(22)「5歳までにやっておきたい本当にかしこい脳の育て方」

「5歳までにやっておきたい本当にかしこい脳の育て方」 脳科学者・茂木さ 続きを読む …