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「ユダヤ式「天才」教育のレシピ」

ユダヤ系アメリカ人と日本人妻の夫婦で書いた、ユダヤ式教育の本。

●評価
全体評価:5

1,2,3-,3,3+,4,57段階評価

内容:4

読みやすさ:4

コメント:「学ぶことは楽しいと教えること」というメッセージで、教育方法や教育環境について書かれている良本。タイトルは天才教育のように見えるが、実際は能力を伸ばすというより、主体的な人間を育てることについて書かれている。

(2010年発行、アンドリューJサター・ユキコサター著 講談社+α文庫)

  • 本を読んで取り入れたいと思ったアクション

学ぶことは楽しいと教えること。

 

・本のポイント

(太字は私が勝手に引いた強調)

一番大事なことは、学ぶことは楽しいと教えること。

・何かを与える、強制する教育ではなく、あくまで子どもの能力を引き出す教育。良い成績をとれと子どもにハッパをかけない。家にはかなりの数の本を常に揃え、親子で一緒に読書を楽しむ。色々なものを見せ、経験させるためにしょっちゅう子どもと一緒に出かける。

・ユダヤ式天才教育、7つのレシピ

・レシピ1)本をあげる、本でいっぱいの本棚。

ただ読書の強制はしない。のびのび読書好きに育てる。褒められる→本がもらえる→嬉しいを刷り込む。リビングに本棚をおく。親が読書している姿をみせる。子どもには絵や写真がたくさん本、そして百貨辞典、辞書など。

・レシピ2)子どもを観察する。決めつけ、押し付けはNG。興味を持ったら、それに関する本を与えたり、関連する場所に行くなど。子どもの進む方向に危険があれば、さりげなく方向修正。好きな学問や仕事でなければ大成しないし、ハッピーになれない。

・レシピ3)見せる、体験させる、感動させる。情報をたくさん与えて、選択肢を増やしてあげる。

・レシピ4)のびのび優秀に育てる3つの言葉。「どう思う?」「よく思いついたね!」「いっしょに答えを探そう」

・レシピ5) 言葉と態度で「信じてるよ」を示す。他の子と比較するから信頼できない。比較をやめよう。遺伝するのは能力ではなく信頼。学校には毎日「先生に質問してきなさい」と言って、子どもを送り出そう。

・レシピ6)親がボスであること忘れずに。叱るときもまず説明して、何が正しくて、正しくないのか教える。罰は本当に必要な場合のみだが、それでも子どもを愛していることを伝える。

・レシピ7)時期が来たら親離れさせる。

・親が犯す10の間違い ⑤子どもの話を聞くより、子どもに話している時間の方が長い。

●感想あれこれ

ユダヤ人家庭の育て方や教育方法について語った本。

何でもやらされている感、強制されている感で、生きていたらつまらない。好きを育て、自分で考えることを育む、主体的な子どもを育てるための、方針や方法が書いてある。

正直こういう個人的体験ベースの本で、子どもをハーバードとか東大に入れた!的な内容の本は、自分の子どものサンプル数2,3人程度で、自分の教育方法が何より正しいとわかりきった感じで断言しているものが多く、辟易してしまうのだが、この本はそうしたトンデモ本臭はない。汎用性がありそうな内容で、考え方や方法も大いに賛成できる本。

本の後半には、子どもの発する危険信号と親の犯す間違い、その具体的対応方法、他のユダヤ人家庭のインタビューもある。

読書にしろ勉強にしろスポーツにしろ音楽にしろ、親が好きで日々家で読書や勉強をしている背中を見せられなければ、楽しさは教えられないと思う。

 

アリヴェデルチッ!

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