「賢い子どもは家が違う」
家の教育環境に特化した本。
●評価
全体評価:3+
(1,2,3-,3,3+,4,5の7段階評価)
内容:3
読みやすさ:4
コメント:マイホームの学習環境・教育環境に特化しているという意味で面白い切り口の本。
(2016年発行、松永暢史著 リベラル社)
●本を読んで取り入れたいと思ったアクション
・ダイニングテーブルを家庭の中心にする
・リビングに本棚を置く
●本のポイント
・主体性は家庭で養う。何を準備するか、どんな環境を整えるかで、子どもは変わる。
・自分の力で考えるには材料が必要。熱中できること・本・感動・自然環境。
・テレビが積極性を奪う
テレビをリビングから撤去する。良質な番組のみを視聴すると改めるなら、場所も変える。
・リビング
リビングには本棚をおく。地図や図鑑をおく。リビングに子どもの場所をつくる。自分の場所だから、使い終わったら、きちんと片付けるというルールを決める。特に共有部分は使ったら、きちんと整理・片づけをするルールにするしつけは、思いやりのルール。
・ダイニング
ダイニングテーブルを家族の中心にする。常にダイニングテーブルを片付けておく。料理 食で文化や季節、行儀が学べるようにする。
・ベッド
寝る時は本を読み聞かせる。朝起きたらベッドメイキングするルールにするなど、常にきちんとする習慣を身につけさせる。
・子どもの部屋
10才になったら、子どもの部屋を持たせる。集中力が分散しない配置に。思春期まではオープンな子ども部屋にする。勉強机は広いものを。終わったら、完全にキレイに片付けるルール。
・たくさんの自然体験。家庭の中に、自然を取り入れる。バルコニーでガーデニング。家に季節の花を。自然の中で遊ぶ体験をさせる。季節ごとの行事や、計画的教育的な旅行
・1日のはじまりに外に出る習慣にする。
・本棚を見れば家庭がわかる。
本を読むことは強制しない。親が読んで欲しい本があるならば、親がその本を面白い、楽しいと心から思うこと。児童名作全集。偉人伝。好奇心をそそる、地図・図鑑・歴史本。中学の副教材など。勉強しなさい、ではなく、「調べてみようか」
・自由自在に遊べることが、よいおもちゃの条件
1つの遊び方しかできないものより、たくさんの遊び方ができるものを。
●感想あれこれ
著者の経験から、素晴らしいと思う学習環境をまとめた帰納的な本。具体的なオススメオモチャリストなどもカラー付きでのっている。
「スマートホンのやりすぎは頭を悪くする」など、主観的意見が多い本は、親の立場で良いと思うアイディアをうまく取り入れていけばいいと思う。
「テレビはない方がいい」という議論は、教育本には多い。親が本当に自分も必要ないと思えば、テレビはなくしてもいいと思うが、個人的にはテレビや映画から得られることも多いと思う。結局テレビはただのメディアで機械だ。テレビで何をみるか、どう使うかが大切だ。
アリヴェデルチッ!