訪日観光客は「爆買い」でいくら使っているのか?

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2014年度の訪日外国人数1341万人。

2015年1-6月の訪日外国人数914万人。

日本を観光に訪れる外国人はどんどん増えている。

中国人による「爆買い」もよく報道されている。

彼らは一体、どの位お金を使っているのだろうか?

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●2014年訪日外国人旅行消費額は、2兆278億円で過去最高

 

●2014年訪日外国人の一人当たり旅行支出は15万1,174円

観光庁の統計によると、

2014年の訪日外国人一人当たりの旅行支出は、前年(13万6693円)比10.6%増の15万1174円と推計され、年間平均値としては過去最高額。

訪日外国人旅行消費額は、前年(1兆4167億円)比43.1%増の2兆278億円と推計され、こちらも過去最高額。

 

●1人当たり消費金額も、全体の消費金額も上昇傾向

観光客が増えているので、全体の外国人旅行消費額も上がっているが、1人当たりの消費金額も増えている。

まだ1,5兆円の市場規模ではあるが、人口減少・高齢化により縮小する日本にとって、これは産業として希望が持てる。

 

●中国人消費金額が圧倒的。1人当たりの平均が、23万円超

1人あたりの平均は15万円だが、国別にみると中国人観光客の消費金額が圧倒的だ。

2014年訪日中国人の1人当たり旅行支出 23万1753円

逆に韓国人の平均消費金額は7万6千円で、中国人の1/3しかない。

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(出典 2015年観光庁 観光統計

中国人が「爆買い」と呼ばれる所以はここにある。

中国にスポットがあたりがちだが、1人当たり旅行支出金額トップはベトナムで23万7688円。

こちらも凄い。

 

●欧米からの訪日客数は増えているが、旅行支出は減っている

上の表を見る限り、ドイツ・フランス・ロシア・米国・カナダなど欧米の訪日客数は増えていはいるが、1人当たりの消費金額は減っている。

このエリアで1人当たりの消費金額が増えているのは、英国くらいだ。

旅行の支出などは景気の影響も受けやすい。

しかし円安のなか、欧米の消費金額はあまり変わらず、アジアは観光客も1人当たりの消費金額も増えている。

アジア中心の日本観光、というのは長期的な流れになりそうだ。

 

●訪日客1人当たりの旅行支出をどう増やしていくか

観光客は、お金を使う理由を探している。

移動にはお金がかかる。

観光客は楽しい時間を過ごして、お金を使うために来ているのだ。

これからもどんどん観光客は増え、インバウンド消費は伸びるだろう。

同時に1人1人の訪日客がもっとお金を使い、素晴らしい時間を過ごせるような工夫も、考えていきたいものだ。

 

アリヴェデルチッ!