料理を科学するイノベーション

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私はたまに料理をする。

最近フライパンのテフロン加工がおちてきて、新しいフライパンを買いたいと思っている。

テフロン加工って、水とか弾いてすごい加工だと思うが、使ってるとその加工がちょっとずつ取れてくるのが残念。

そんな弱点克服に、このイノベーションだ。


金属表面をレーザー処理して徹底的に水をはじきまくる表面加工技術が誕生

この映像を見て欲しい。

水の弾けっぷりが凄まじい。

フライパン自体にこの技術で撥水加工することで、テフロン加工よりはるかに強力な撥水性を持ち、剥がれ落ちることもないそうだ。

剥がれ落ちることがない、という点がすごい。

イノベーションだと思う。

テフロン加工をどれだけ強くするか、という思考の延長上にこの発想はない。

この加工のフライパン、まだ売ってないのかな。

 

料理って、食物を切ったり、火を通したり、科学の実験に似ている。

そうした点から考えてみると、料理に対する科学的なアプローチは、とても興味深い。

最近自分の中でのヒットがこの本。

玉ねぎを切るときに目が痛くなったら、切り方が間違っていると、水島シェフに始めて教わった。

涙が出るだけでなく、玉ねぎの細胞を殺して、不味くしているらしい。

科学的に人間がおいしいと感じる適切な塩分量の話や、家庭料理で弱火をうまく使うなど、色々勉強になった。

なぜそうするといいのか、科学的な根拠があることもいい。

科学とかロジカルとか、ちょっとしたウンチク好きの人にはオススメ。

 

こちらも面白い。

著者の酒井穣さんは料理人ではなくビジネスマン。

経営戦略的に考え、科学的にロジカルにどのようにおいしい料理が作れるかを、真剣に論じてる。

ランチェスター戦略的に、プロに負けないおいしい料理を作るためにはどうするか。

私は実際の調理という点で、こちらまで手がまわってないが、興味深く読ませてもらった。

今回のフライパン買い替えにあたり、悪い腕をカバーするために、よい武器(道具)を持つことが重要という議論をふと思い出した。

 

ああ、美味しいレパートリーをどんどん増やしていきたい。(肉料理限定)

 

アリヴェデルチッ!