音楽の消費はどう変わっているか ~CDからストリーミングまで

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皆さんは音楽をどのように消費しているか?

どうやって曲をゲットするか?

10年以上前ならば、CDがメインだっただろう。

30年以上前ならば、アナログレコード。

現在はどうだろう?

music

この辺の話は本当に変化が大きい。

CDはまだ存在しているが、MDは完全に姿を消した。

音楽の入手方法に関して、現在は多くのオプションがある。

CD購入以外も、レンタルをする、ラジオ、サイトからの違法ダウンロード、itunesなどで有料ダウンロードなど、多種多様だ。

 

日本はCDがまだ売れている珍しい国だ。

しかし、その実態はAKB48のCD販売にみられる、一人に沢山のCDを買わせる策略が目立つ。

同じ曲でも色々なCDパッケージで、ファンのコレクト魂を煽る。

AKB総選挙に投票するために、1人で何百万円もCDを買う人。

この辺は、正直非常にグレーな販売方法で、個人的には好かないが、これによってCDが売れているのも確かだろう。

 

一方世界では、違法ダウンロードが横行し、映画や音楽業界が大きなダメージを受けた国も多い。

お金や時間をかけて作った曲が不法にタダで楽しまれてしまっては、次の作品は作れない。

 

CD販売がメインだった時代の後は、違法ダウンロードとitunesによる、音楽有料ダウンロードの時代だ。

私もたくさんitunesからダウンロードしたし、いまで今でもする。

同時にTSUTAYAなどでCDをレンタルして、音楽を取り込んでは、PCやスマートフォンから音楽を聴く。

 

本日、このテーマで20人くらいの人と話してみたのだが、その中ではレンタル、CD販売、ダウンロードが3大音楽入手経路だった。

一方日本の外の世界では、ダウンロードの次にストリーミングが大きな潮流だ。

CD→ダウンロード→ストリーミング

 

日本では使えないが、PandraやSpotifyなどが音楽ストリーミングのメジャープレイヤーだ。

これは、消費者はタダで好きな音楽をストリーミングで聴く代わりに、曲の合間に広告などが流れるサービスだ。

広告が嫌な場合は、月に定額を支払えば、広告なしで使うこともできる。

 

ストリーミングは、好きな音楽をただで聞けるし、もちろん合法。

必要なのは、安定してインターネットの接続くらいだ。

そりゃ人気がでる。

世界ではダウンロードからストリーミングが大きなトレンドだ。

ストリーミングサービスSpotifyの有料会員が1000万人突破

 

アップルもitunesの売上がどんどん下がり、アップルには珍しくbeats by Dreを買収したのは記憶に新しい。

米音楽市場、急成長のストリーミングがダウンロードを侵食

beatsはヘッドフォンのイメージが強いが、音楽ストリーミングサービスもやっており、アップルはこの基盤を使って、ストリーミングも本格参戦する予定だ。

アップル、iOS8.4にBeatsベースの新音楽サービスを組込み・今年前半にも開始?

ちなみに私もbeatsのヘッドフォンの愛用者だ。アメリカでは本当に人気がある。

 

beatsはby Dreとあるように、有名なミュージシャン・プロデューサーのDr.Dreが始めたビジネスだが、アメリカのセレブはビジネスにも熱心だ。

同じく大物のJay-Z(ビヨンセの夫と言った方が、日本ではわかりやすいかもしれない)も、音楽ストリーミング会社の買収をした模様だ。

Jay Z takes on Spotify with $56 million purchase of Aspiro

チャリティーに熱心なセレブも、ビジネスに熱心なセレブも、アメリカは懐が大きくて深いね。

 

そしてこの音楽ストリーミングというビジネスが、音楽業界を殺すのか、というのも大きな議論の一つだ。

アメリカの新ポップスターのTaylor Swift がこう言って、Spotifyから全楽曲を引き上げたことはニュースになった。

テイラー・スウィフト、Spotifyから全アルバムを削除「音楽は無料であるべきではない」

それに対してSpotifyの社長も20億ドルも、アーティストに支払っており、違法ダウンロードが流行していたことを考えれば、音楽業界にお金をまわせる適切なビジネスだと反論している。

Spotify、レーベルには20億ドル以上支払った──テイラー・スウィフトの楽曲引き上げにコメント

$2 Billion and Counting

 

この辺の議論は非常に興味深いが、ユーザー視点で考えると、ストリーミングサービスに人気がでるのは自明だ。

何をするにしろ、テイラー・スウィフトのような大物著名ミュージシャンは、大金を稼ぎ続けるだろう。

一方で音楽の将来を考えると、まだ売れていないミュージシャンが、この時代にどうやって音楽で生計を立てていけるか。

は、気になるところだ。

 

日本は違法ダウンロードは相対的には少ないし、音楽ストリーミングもまだメジャーでない。

ということで、この世界の潮流や議論からは置いて行かれているのが、現実だろう。

音楽業界に限ったことではないが、権利関係が絡み合っているし、売上・利益を考えると、簡単にはストリーミングできないのだろう。

CDもまだある程度売れている珍しい国としては、売上が圧倒的に下がるストリーミングを受け入れることは難しいのはわかる。

itunesの時もそうで、結局なかなかitunesの導入に踏み切れず、ルールメイキングはまるで参加できていない。

まあ典型的なイノベーションのジレンマな訳だ。

ユーザーとしては、今回も結局黒船が襲来して、周りが全部使ってるからしょうがない、となし崩し的にサービスが普及していくのを待つばかりだ。

アリヴェデルチッ!